人狼ゲームの中でもかなり特殊な役職である「狂人」。この役職が特別難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。
今回は人狼ゲームで狂人を引いた時の立ち回りについて紹介します。
そもそも「狂人」って何?
市民チームと人狼チームに分かれて戦う人狼ゲームですが、狂人は人数が少ないうちは採用されないことも多い役職なので、人狼ゲームをしたことはあるけど狂人は馴染みがないという人もいるかもしれませんね。
狂人(裏切り者や多重人格者などの名前のこともあります)は、人狼チームに属する役職です。ところが人狼のように他のプレイヤーを襲うことも出来ませんし、占い師や騎士などの特殊能力も持っていません。
狼側の「市民」
狂人は、実は市民(平民)となにも変わりがない役職なんです。狂人が生きていても人狼が全滅してしまうとその時点でゲームは終了して市民チームの勝利となってしまいますし、残りのプレイヤーが「市民×2、狂人×1、人狼×2」の5人で人狼チームの方が多い状況になっても、もう一人市民を減らすまで人狼チームの勝ちにはなりません(尤も、この時に減らす市民は狂人でもOKですけどね)。
占い師や霊媒師は占い結果や霊媒結果で対象の役職まで知ることは出来ません。そのため、狂人がその対象になった場合は「人間」と判定されます。狂人を占った占い師は「この人は市民チームだ」と誤解する可能性がありますよ。
狂人の立ち回り方は?
狂人は市民と何の変わりもありませんが、それでも所属チームは市民チームではなく人狼チーム。なんの能力も無しに人狼チームの勝利に貢献しなければなりませんが、それ故に市民チームではタブーとされる「嘘をつくこと」も狂人では寧ろ推奨されます。嘘も用いて場に混乱をもたらし、人狼チームの勝利に貢献する狂人はある意味で人狼の華形とも呼べる役職なんですよ!ここからは狂人を引いた時のおすすめの立ち回り方について紹介します。
困ったら霊媒師を騙る
「狂人ってなんだか難しくて自信が無い!」という人は、とりあえず霊媒師を騙っておけば間違いはありません。初日か二日目に本物の霊媒師が出てきた際に「私が本物の霊媒師です!」とCO(カミングアウト)を合わせれば、大体その後は「二人の霊媒師候補を2ターンかけて追放する」という流れになるので人狼の時間を稼ぐことが出来ます。二人出てきている以上、その時点でどちらが本物かを外から判断するのは難しく、霊媒結果は信用ならないものになりますよ。
霊媒師を騙った際の自身の霊媒結果は無難な物でOKです。最悪本物と思わしき相手の判定結果を聞いてからパクってしまっても大丈夫ですよ。
占い師を騙るのも定石
狂人は占い師を騙るのもメジャーです。特に初日に占い師が一人しか出てこないなんてことになると、例え役欠け有りのルールでもほぼほぼその占い師が本物なので人狼チームは厳しい戦いを強いられます。人狼が一人や二人など、少なめの人数で人狼ゲームを行っている場合は、特に占い師には狂人が出るべきです。
狂人が霊媒師を騙る場合は、人狼は別にどちらが本物かを気にする必要はありませんが、狂人が占い師を騙る場合は人狼から見てもどっちが本物の占い師か分かるようにした方が都合がいいです。最初の占いで適当なプレイヤーに人狼判定を飛ばしてしまうと手っ取り早いですね。
初手黒飛ばしは疑われやすいが問題なし
初手で間違った占い結果を言えばその時点で人狼からどちらが狂人かを判定してもらうことができます。尤も、占い師の初手黒(人狼判定)飛ばしは狂人だと疑われやすく、結局霊媒結果で偽物だとバレてしまうことも多いですが、初日に一人市民を追放出来ればその時点で仕事は出来ていますし、人狼が霊媒師を騙ることで本物の占い・霊媒ペアとの信用勝負に持ち込める可能性もあります。
誤爆してしまった場合は?
狂人は人狼チームながら誰が人狼なのかを知ることまでは出来ないので、最初に黒を飛ばした相手がたまたま本当に人狼だった可能性もあります。その時は不運ですが、その後の霊媒師や人狼の動きによっては自分が本物の占い師だと人狼も含めた他のプレイヤー達に誤解される可能性もあります。
占い師として信頼を得られそうならいっそのこと占い師を本気で乗っ取りに行ってみましょう。本物の占い師の情報の信憑性を無くすことで、人狼を有利に持っていけるかもしれませんよ。
何もしないのもそれはそれであり
狂人は役職を騙って人狼をサポートするのがベターですが、それ故に「狂人は騙りに出ているだろう」と周りも思い込んでいるはず。役職を騙らず人狼からも市民チームだと誤解されて襲撃を受けて退場、なんてことになると、市民チームは既にいない狂人をいると思い込んで間違った推理をしてしまうかもしれません。
うまく潜伏して終盤まで残った場合は、自身の手で人狼チームに有利な一票を投じる事ができます。ただ、狂人自身が誰が人狼なのか最後まで分からないパターンもあるので、その場合は推理力が求められますよ。
投票で追放されるのは勿体ない
役職を騙らない場合は、うまく市民チームを装って潜伏し、なるべく終盤まで残りたいです。最悪狼の襲撃を受けるのはいいですが、会議で追放されるのはちょっと勿体ないですね。投票前に票を合わせるために追放者として指名された場合は、騎士を騙って本物の騎士を炙り出そうとしてみたり、少しあがきたい所です。尤も、黙って追放されることで「狂人はまだ残っている」と思わせることも出来るかもしれませんけどね。
PPはしっかり成功させたい
例えば残りのプレイヤーが「市民×2、狂人×1、人狼×2」の5人になるなどして人狼チームの方が多い状況になっても、まだその瞬間にゲームが終わったりしないことは先の説明の通りです。ただこの状況になってしまえば人狼と狂人が同じ人物に票を合わせることで市民側の票数を上回って勝利することが出来ますよね。
このように狂人の票も合わせて人狼チームが強引に追放者を決定することをPP(パワープレイ)と言います。「今PPが出来る状況かどうか」は常に考えて、出来る時に確実に成功させたいですね。
最後に
今回は、狂人を引いた時の役割や立ち回りについて紹介しました。狂人というルールがあるだけで市民チームは考えることが増え、狂人がセオリー通りに動かなくともそれがかえって人狼チームの助けになったりもするものです。狂人を引いてもそこまで気負わず、楽しく場を混乱させちゃいましょう!